個人と集団
人間はポリス的動物である
アリストテレス -「国家」 -
とある理由で職場の還暦過ぎの方と2時間くらいカフェで雑談をしていた。
その人はえたく僕のことを気に入ってくれているが
反面気に食わない人にはボロクソに低評価を下す。
といっても筋が通らない発言をするわけではなく
大抵の人なら「まあ人間だしそういう面もあるよね」的な考えで我慢するところを
我慢しないで口にしているだけである。
勿論還暦の方とは年齢も見方も違うので
僕が仲のいい人が嫌いということも言っていた。*1
好き嫌いはもちろん誰だってある。人間だもの。
嫌いな相手ともある程度は我慢して付き合わなければならない。
問題なのは一人ひとりの中の個人の意識と集団への帰属意識の割合だ。
僕も還暦の人も個人という意識が強いのだろう。
隷属というとまた極端ではあるが
組織に属する以上は最低限の帰属意識を持たなければならない。
帰属意識を持たせる教育を行うのが組織の務めである、というのが
2時間に及ぶ雑談の僕なりの答えであった。
その日駐車場に隣のテニスコートから飛んできたであろうボールが落ちていた。
やはり自分は籠には入れぬはぐれものということか?
*1:上司に関しては二人とも意見の相違なくゴミという結論で一致した